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 冬弓舎の本:新刊(2006年7月15日刊行)


神戸女学院大学総文叢書6
女子教育、再考
神戸女学院大学文学部総合文化学科 編
定価 1365円(税込)
ISBN4-925220-19-5
四六判変型/並製本/240頁
2006年7月15日刊行
女子教育って必要ですか?
――女子教育論のねじれとは何だろうか?
  「良妻賢母主義」をのり越えて、
  今とらえ直す女子教育の意義
 本屋さんに行くと、「女子教育」というタイトルがついた本をたくさん見つけることができます。しかし、「男子教育」というタイトルをつけた本はほとんど見つけられません。むしろ、ないといえるかもしれません。ですから、「女子教育はなぜ論じられるのか」という問いは、逆にいえば、「男子教育はなぜ論じられないのか」という問いになります。
 また別の言い方をしますと、「なぜ女子大学はあっても男子大学はないのか」ということにもなります。(本書より、小山静子氏の講演から抜粋)
■目次 (はじめにおわりに
■執筆者紹介(50音順)
■正誤表


はじめに(古庄 高)  3
◆第一部 良妻賢母をのり越えて
●講演 女子教育を超えて(小山静子)  15
    論じられる対象としての女子教育
 女子むきの教育・男子むきの教育
 男女平等な教育制度と内実におけるジェンダー化された教育
 女子教育を超えて
●報告 良妻賢母の波の中で──神戸女学院の場合(飯田祐子)  52
   明治期の良妻賢母主義
 同窓会誌『めぐみ』創刊
 『めぐみ』と女子教育
 『めぐみ』の特色
●報告 神戸女学院大学の女性教育での学び(原田園子)  68
   女学院史から
 個人の体験から
 今後の女性教育
●質疑応答(小山静子・飯田祐子・原田園子・高橋友子)  81
◆第二部 女子教育、再考
●歴史のなかの女子大学──女子大の体験から(六車進子)  103
 
 女子大に足を踏み入れて
 大学の大衆化の中で
 戦前期女子高等教育機関出身者に学ぶ
 個性を磨き、人としての尊厳に生きよう
 進化する女子大学
●時の守護者(内田 樹)  130
   キャンパスの価値
 寮の効用
 ダブル・バインドと逆ギレ
 時間を勘定に入れる
●現代日本の女性と教養教育──「教養危機」論の中から考える(上野輝将)  152
   はじめに
 「教養主義の崩壊」論を読む
 「教養」の再定義をめぐって
 結びにかえて
◆第三部 女子の学舎から
●女子大へ行ってよかった──卒業生から後輩へ贈る神戸女学院総合文化学科ガイド(阿古真理)  187
   多分野を学ぶ学科の意義
 女子大が女性に与える影響
 教育環境としてのキャンパス
●「夢」の実現──神戸女学院卒業生として(中井由梨子)  210
   はじめに
 憧れの「女学院」女性
 私だけのキャンパス
 美しい女性になるために
 静かなる誇り
 誰もいない道をゆく
あとがき(飯田祐子)  231

◆阿古真理(あこ・まり)
1968年、兵庫県生まれ。ノンフィクション・ライター。社会学の視点から生活や文化を描く。得意分野は、女性の生き方、アート・写真、映画、食など。『AERA』『週刊朝日』『中央公論』『婦人公論』『日本フォトコンテスト』などの雑誌を中心に執筆。著書に『ルポ「まる子世代」―変化する社会と女性の生き方』(集英社新書)。

◆飯田祐子(いいだ・ゆうこ)
1966年、愛知県生まれ。神戸女学院大学文学部助教授。専攻はジェンダー・スタディーズ、日本近現代文学。業績として、『彼らの物語―日本近代文学とジェンダー』(名古屋大学出版会)、『『青鞜』という場―文学・ジェンダー・〈新しい女〉』(編著、森話社)、『日露戦争スタディーズ』(共著、紀伊國屋書店)など。

◆上野輝将(うえの・てるまさ)
1944年、福岡県生まれ。神戸女学院大学文学部教授。専攻は日本現代史、社会運動史。業績として、『京都府の百年』(共著、山川出版社)、「ポスト構造主義と歴史学―『従軍慰安婦』問題をめぐる上野千鶴子・吉見義明の論争を素材に」(『日本史研究』509号)、『戦後社会運動史論―1950年代を中心に』(共著、大月書店)など。

◆内田 樹(うちだ・たつる)
1950年、東京都生まれ。神戸女学院大学文学部教授。専攻はフランス現代思想、映画論、武道論。業績として、『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『レヴィナスと愛の現象学』(せりか書房)、『他者と死者』(海鳥社)など。

◆小山静子(こやま・しずこ)
1953年、熊本県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は日本教育史、ジェンダー史。業績として、『良妻賢母という規範』(勁草書房)、『家庭の生成と女性の国民化』(勁草書房)、『子どもたちの近代―学校教育と家庭教育』(吉川弘文館)、『戦後公教育の成立―京都における中等教育』(共編著、世織書房)など。

◆中井由梨子(なかい・ゆりこ)
1977年、兵庫県生まれ。ストレートプレイやミュージカルの劇作家・演出家。発表作品として、『猫堀骨董店』(ア・カペラ・ミュージカル脚本・演出、於梅田芸術劇場)、『ハムレット』『夏の夜の夢』(翻訳・脚本、於HEP HALL)、『ka-du』(脚本・演出、於TAKE IT EASY!)など。

◆原田園子(はらだ・そのこ)
1945年、青森県生まれ。神戸女学院大学文学部英文学科教授・前学長。専攻は英語教育、英語教育史。業績として、『復刻「讃美歌並楽譜」解説編』(共著、新教出版社)、『「新撰讃美歌」研究』(共著、新教出版社)、『文学と社会における女性と言語―言語表現と性差別』(S・マッコネル=ギネット他著、共訳、弓書房)、「欧米と日本の英語教育・方法論史における神戸女学院の英語教育・教授法の流れ」(『論集』36-2, 36-3, 37-1)など。

◆六車進子(むぐるま・のぶこ)
1938年、兵庫県生まれ。神戸女学院大学名誉教授。専攻は文化社会学、教育社会学。業績として、『若い父親・母親に贈る書』(共著、神戸新聞総合出版センター)、『自然と歴史―文化社会学論集』(関学大生協出版会)、『知の贈りもの 増補改訂版』(共著、冬弓舎)、「蔵内数太の問い」(『ソシオロジ』36-2)など。


■正誤表
p.129 の 7行目
誤:「松蔭中学校・松蔭高等学校」→正:「桜蔭中学校・桜蔭高等学校」


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