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 冬弓舎の本:新刊(2006年4月5日刊行)

これは教育学ではない
──教育詩学探究
鈴木晶子(京都大学大学院教育学研究科教授)編
定価2100円(税込)
ISBN4-925220-16-0
四六判/並製本/224頁
カバー写真:安井洋一郎

教育とは何か
ではなく、
教育を生み出すものとは何か

学校や教育のシステムに制度疲労が起こっていることは確かでしょう。ですが、あえて「教育」を語らず。実のところ問題は、教育や子ども、教師を見つめようとする眼差し、教育観や子ども、教師像を形作り、それらを維持してきた人間の変化への眼差しそのものにあるのではないでしょうか。(本書より)

叢書「konTakt」第一弾!
konTakt とは
――コンタクトという名からは、すぐに「接触」という意味を連想されるでしょう。私たちの konTakt は、ドイツ語圏でいうところの Takt、つまり人に触れる術知ないし智恵の意味をもつタクトという言葉から案出したものです。互いのタクトを臨ませ、共なる局面に入ることを、タクトとタクトの kon なる営み、つまり konTakt と呼んでみました。

目次
編著者紹介
参考url
■本書から:「はじめに」 「おわりに」



■目次
     はじめに
  ■1 「教育詩学」断章(鈴木晶子・弘田陽介)
  ■2 対論 教育はどこまでフィクションか
    ――見立て・美学・倫理(今井康雄×鈴木晶子)
  「見立て」「フィクション」の可能性
美学と教育学
美とメディアと公共性
ハーバーマスをめぐって
教育をどう語るか
  ■3 教育学における臨床知の所在と役割(皇紀夫)
  臨床知の役割
臨床知の所在
臨床知の働き
教育相談(コンサルテーション)の場面から
解釈学とレトリック
  ■4 生きること死ぬこと――日本の自壊(野口裕之)
  薄氣味悪い笑い
桜の運命
木の現在
国家の背信
偏向する心
物質観
人間の物質化
死の風景
  ■5 言葉をめぐってどのように語るのか
    ――メタファーと教育詩学(鈴木晶子・弘田陽介・小野文生)
  はじめに
タイトルに込めた問いかけ
メタファーをメタファー「として見る」
表現の「現場」へ立ち返る
メタファーの「生/死」をめぐる「現場」
白紙に白い文字を読み込む
メタファーの「メタ」の累乗的創出(畳み掛け)というテクスト実践
自己自身の肩に跳び乗るという学問スタイル
身体は詩を作る
  ■6 教育詩学探究(鈴木晶子)
  教育学の近代啓蒙に対する身ぶり
「モダン/ポストモダン」という「見立て」
「見立て」という方法
    おわりに



■編著者紹介
■鈴木晶子(すずき・しょうこ) 編者
京都大学大学院教育学研究科教授。上智大学文学部、同大学院文学研究科修了。1982年から1989年までドイツ・ケルン大学に留学。戸板女子短期大学助教授を経て、1997年から京都大学教育学部助教授、2003年から現職。専門は教育哲学、思想史、死生学。著書に『判断力養成論研究序説―ヘルバルトの教育的タクトを軸に』(風間書房)、『教育文化論』(放送大学教育振興会)など。
■皇 紀夫(すめらぎ・のりお)
大谷大学教授。京都大学大学院教育学研究科修了。京都女子大、京都大学大学院教育学研究科教授を経て、2003年から現職。日本における臨床教育学の誕生と展開に関わってきた。京都学派の学統に学校での教育相談の経験などを加味して、新しいスタイルの教育研究を構想している。著書に『臨床教育学の生成』(玉川大学出版部)など。
■野口裕之(のぐち・ひろゆき)
身体教育研究所所長。1948年東京に生まれる。1972年より社団法人整体協会本部講師として会員教育、指導者育成事業にたずさわる。1990年、整体法研究所を設立し、内観的身体論および内観的身体技法の構築に没入。1998年、同研究所を身体教育研究所と改称し、現在に至る。整体協会の機関誌『月刊全生』に「心の区切り」(1980年)、「感応と内観」(1989年)など多数発表。また、「動法と内観的身体」(『体育の科学』1993年)、「日本文化と身体」(『体育原理研究』2001年)、“The Idea of the Body in Japanese Culture and its Dismantlement”(International Journal of Sports and Health Science, 2004)などの論文もある。
■今井康雄(いまい・やすお)
東京大学大学院教育学研究科助教授。1955年生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。広島大学、東京学芸大学、東京都立大学を経て、2000年から現職。専門は教育哲学・教育思想史。著書に『メディアの教育学―「教育」の再定義のために』(東京大学出版会)、『ヴァルター・ベンヤミンの教育思想―メディアのなかの教育』(世織書房)など。
■弘田陽介(ひろた・ようすけ)
日本学術振興会特別研究員。1974年生まれ。京都大学大学院教育学研究科修了。専門は教育と身体の思想史。論文に「言葉と身体」(『教育文化論』放送大学教育振興会)など。
■小野文生(おの・ふみお)
京都大学大学院教育学研究科JSPS助手。1974年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程学修認定退学。京都大学大学院教育学研究科を経て、2005年から現職。専門は教育哲学・思想史。
■参考url
教育詩学(鈴木晶子)
今井康雄
臨床教育学(皇紀夫)
身体教育研究所(野口裕之)


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